八蓮宝燈(パーレンポウトウ)とは何ぞ?あの形に名前が付いていたなんて!(驚愕)
- 麻雀歴20年で初めて知った
- 構成を考えると見えてくるもの
- 八面張計+一面子で出来るという事なのか
- 気付いちゃいましたか
- 突然ですがここでクイズです
- 八蓮宝燈の全6パターン
- 見えてくる共通点
- 決めつけてしまう思考回路
- 一萬の前と九萬の後をイメージする
- 八蓮宝燈は十面張?
- 0十理論を用いる事で生まれる発想
- 直線四面張形(自作の造語)
- 見慣れたあの形に瓜二つ
- 八蓮宝燈の定義
- 槓子使いは全て待ちになる
- 八面張形ナシでは八蓮宝燈は成立しない
- 【完結】八蓮宝燈を表す魔法の言葉
麻雀歴20年で初めて知った
突然ですが、八蓮宝燈(パーレンポウトウ)って知ってますか?
私は知りませんでした...。(恥)
簡単に言うと『八面張の清一色』の事です。
...これだと誤解を生みそうなので少し付け足します。
『染めている色の全ての牌で和了れるが待ち牌が八種類しかない清一色』
の事です。
余計ややこしくなりましたか...。
実際に八蓮宝燈の牌姿をみてもらった方が早いですね。
信じられますか?
萬子全部和了れます。
ちょっと分解してみましょう。
左側の10牌構成の部分は八面張形でからまでが待ちです。
そして、こうやって切ると
()ー の延べ単待ちが出来上がります。
単純にを4枚使っている為、待ち牌は八種類しかないということになります。
でも、もし五枚目のを隣の卓から持ってくれば和了れちゃいます。
こんな風にね🎵
構成を考えると見えてくるもの
この形は分解すると
八面張形
+
1面子
になります。
て事はこのの部分を内側にスライドさせてに替えてもイケそうな気が...
ジャーン!!
はい、やっぱりイケました!
コレも萬子全部和了れちゃいます♪
ちょっと分解してみましょう。
左側の10牌構成の部分は八面張でからまでが待ちです。
+
そして、こうやって切ると...
()ー待ちが出来ました!
八面張計+一面子で出来るという事なのか
こうなるともっとありそうな気がしてなりません。
面子の部分をの暗刻に替えてみましたが
ダメです。
面子の部分をの暗刻に替えてみても
やっぱりダメでした...。
つまり、左側10牌構成の八面張形()を残して考えられる形はこの2種類しかないという事になります。
実戦でもいつかは出会ってみたいものです。
気付いちゃいましたか
勘のいい方はもう気付いているかもしれませんが...
そうです!
2パターンの対称形も、当然成立します。
まずはこの形から
こうやって切ると
右側10牌構成でからまでの八面張
+
こうやって切れば
ー() 待ち
が追加されて九面張(実質八面張)の出来上がり♪
そして の面子を に置き換えると
さっきと同様に
右側10牌構成でからまでの八面張
+
こうやって切れば
ー() 待ち
が追加されて九面張(実質八面張)の出来上がり♪
突然ですがここでクイズです
と、ここまで4つの八連宝燈を紹介しましたが、実はまだあるんです。
想像できますか?
否!
創造できますか?
ヒント1:左右対称ではない形になります。
ヒント2:やはり槓子使いが必須になります。
この形を自力で見つけられた方は脳みそが柔らかいと思います。
ではいよいよパターン5の発表です!
ジャーン!
ハイ!正解者に拍手~♪
それでは恒例の分解タイムです。
右側10牌構成は八面張形ですのでからまでの実質7面張
+
こうやって切ると
ー() 待ち
+
さらに、こうやって切ると
ー()の延べ単待ちとなります。
これで計九面張(が4枚使いなので実質八面張)となります。
対称形も、もちろん成立します。
そして、この6つ目の形でついに八蓮宝燈がコンプリートしました。
八蓮宝燈の全6パターン
①
②
③
④
⑤
⑥
これが対称形等のパターンを含めた全種類になります。
見えてくる共通点
ところで、この6パターンには共通点があるんですが気付きましたか?
そうです。
全ての形において八面張形が含まれているんです。
①~④の八面張形含みは納得出来ます。
でも、⑤⑥の八面張形の発想がなかなかの鬼門です。
そもそも八面張形ってその外側が待ちになる為、端に寄せたくないですよね..。
もも待ちとして有効な優等生!?
なんとなくダメそうな感じ...。
決めつけてしまう思考回路
この感覚って固定観念のトラップというか麻雀の神様からのちょっとした試練だと思うんです。 全ての消去法を試したくても、この思考が邪魔をして⑤⑥にだけは、いつまでも辿り着けない人、結構いると思うんですよねぇ。 ですが、ある考え方を用いるとこの思考に邪魔される事から解消されるんです。
一萬の前と九萬の後をイメージする
それが0十理論(勝手に命名)です。
0十理論とは0萬と十萬が存在すると仮定する考え方です。
0 一 二 三 四 五 六 七 八 九 十
萬 萬 萬 萬 萬 萬 萬 萬 萬 萬 萬
0萬や十萬が待ちになった場合は面張数に追加して考えます。
以前にも少し触れましたが、0十理論で考えると純正九蓮宝燈は十一面張となります。
八蓮宝燈は十面張?
それでは、0十理論を用いて八蓮宝燈の謎を紐解いてみましょう。
例えば、八蓮宝燈⑤は十面張となります。
⑤
から十萬までの十面張形
実際に分解して考えてみましょう。
-() の両面待ち
+
ー()の述べ単待ち
+
ーーーーーーー十萬 待ち
で合計十面張となります。
ちなみに八連宝燈⑥も十面張となります。
⑥
0萬からまでの十面張形
0十理論を用いる事で生まれる発想
0十理論で考えた場合、との外側にも一つ待ちを作れる為、八面張形を端に寄せるという発想が生まれてきます。 結果として、⑤のケースですと十萬が待ちに追加される事になります。
また、 の槓子使いで待ちが一つ減る為、十面張-1-1=8で、実質八面張となるわけです。
また、八蓮宝燈においてはがある場合は必ず0萬が待ちになっています。
そして、がある場合には必ず十萬が待ちになっています。
非常に興味深いのは八面張形と隣接していない側でもこの現象は起きるという事です。
①
この場合においてはなぜか十萬も待ちとする事が可能。
直線四面張形(自作の造語)
その謎を解くキーワードが『直線四面張形』です。
単純に直線三面張の場合は
といったように必ず連続した五牌が必要です。
しかし、『直線四面張形』の場合は連続で八牌が必要になります。
①を以下のように分解すると
この部分が【直線四面張形】にあたります。
ーーー十萬 待ち
以上のように【直線四面張形】の両サイドが待ちになる為、八面張形に隣接していない側も待ちに出来るのです。
見慣れたあの形に瓜二つ
八蓮宝燈⑤⑥はしばらく眺めてるとあるものが見えてきます。
⑤
⑥
5分程見つめてみてください。
見えてきましたか?
そうです!
実は純正九蓮宝燈の生き別れの兄弟だったのです!
⑤
の暗刻をの暗刻に置き換得えるだけで、
↓
あ~ら不思議♪
純正九蓮宝燈になります。
⑥
の暗刻をの暗刻に置き換えるだけで
↓
こちらも純正九蓮宝燈となります。
これは、もはや麻雀における神秘です。
八蓮宝燈の定義
まず、数牌(萬子・筒子・索子)はそれぞれ1~9までなので各36牌ずつ存在します。
手牌は13牌で構成されるので清一色の場合は必然的に、残りの牌が36牌-13牌で23牌となります。 つまり、手牌に組まれていない残りの23牌全ての同種牌で和了れる実質八面張の清一色の事を『八蓮宝燈』と定義する事が出来ます。 もちろん、純正九連宝燈も残りの23牌全ての同種牌で和了れます。
【純正九蓮宝燈】
"KING of KING"
また、九蓮宝燈は残りの23牌全ての同種牌で和了る事は出来ませんので待ちの優劣だけで言えば八蓮宝燈に軍配が上がりそうです。
例えば、この形だと待ちは嵌のみ...
そうなってくると、『八蓮宝燈』の呼称は正確には『純正八蓮宝燈』という事になるのかも知れません。
槓子使いは全て待ちになる
①
②
③
④
⑤
⑥
この6パターンの中から共通点を探してみましょう。
まず、すべての形において槓子使いがあります。
※この時点で既に実質的な九面待ちを否定している事になります。
そして、それぞれの槓子使いは仮に5枚目が存在した場合、必ず待ちとする事が可能です。
①②における4枚使いの
③④における4枚使いの
⑤における4枚使いの
⑥における4枚使いの
八面張形ナシでは八蓮宝燈は成立しない
また、6パターン全てで八面張形を含みます。
or
or
or
【完結】八蓮宝燈を表す魔法の言葉
八蓮宝燈の形が6種類に限定されるとはいえ、わざわざ丸暗記する程でもないように感じます。 そこで、手軽に八蓮宝燈の形を覚えられる魔法の言葉を作りました!
そ・れ・は...
八面張形+1順子
さらに、1順子の部分は以下の4パターンに限られます。
or
or
or
これであなたも立派なパーレンマスターの仲間入りです!(笑)