HABIT

習慣を身につければ世の中の大体の事はうまくいく

待ちを読んでみようという意識だけでも価値はある【ソバテン】のメカニズム

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諦めない事、それが一番大事

先制リーチを受けた時に相手の手牌を読む努力をしていますか。

「どうせ考えたって分からないんだから」

と途中で考えるのを放棄したりしていませんか。

「全く同じ捨て牌であっても待ち牌が違う場合もあるし...」

確かにそうです。私も最初はこんな風に思っていました。 麻雀における待ちを読むという行為は、労力に見合った見返りが十分に得られない点からも軽視されがちです。

 

可能性を積み重ねていくゲーム

しかし、麻雀とはそういうゲームなのです。 放銃率を1%でも下げる可能性があるのなら、どんな小さな努力も惜しむべきではありません。一局一局の結果の積み重ねが何より大切なんです。いつも同じ結果が得られない事を理解した上で、相対的な勝率アップを目指しましょう。とはいえ、いきなり対局者全員の手出しやツモ切りを把握しようとしてもハードルが高すぎて挫折してしまいそうです。 まずは出来ることから始めてみましょう。

 

リーチ宣言牌が与えてくれる情報

待ちを読むために一番有益な情報といえば「リーチ宣言牌」です。なぜならテンパイする直前まで手放さなかった牌だからです。言い換えれば、今の手牌にとって14番目に重要な牌という事になります。

麻雀というゲームは和了り形を目指して摸打(モウダ)を繰り返します。そして、和了りの前に必ずテンパイ形を経由します。このテンパイの形がより有利になる為に必要な牌は最後まで切りたくない訳です。

 

 だからこそ関連牌を最後まで抱えている

 例えば手牌の中にこの形があったとします。 

二萬二萬三萬

 

二萬三萬を切る事によってどちらも必ずリスクが生じます。

 

二萬切りの場合、二萬三萬となるので

二萬を引いてきた時にツモ切りするしかありません。

 

三萬切りの場合、二萬二萬となるので

一萬四萬を引いてきた時に面子を作る事が出来ません。

 

このどちらのリスクも回避したい場合に二萬三萬をどちらも最後まで残す事になります。

そして、最後にどちらを切った場合でも近い牌が待ちとなります。

 

牌効率だけで考えると

少し話はそれますが、二萬切りと三萬切りの際の有効牌の数を比べてみましょう。

二萬切りにおける有効牌:一萬×4+四萬×4=8牌  

三萬切りにおける有効牌:二萬×2+?×2=4牌

※?は対子で持っている別の面子候補

 

牌効率のみで考えた場合、二萬切りは三萬切りの2倍有利という事になります。

 

正確に言うと最終手出し牌 

テンパイしたら絶対リーチをするわけではないので、一番有益な情報を与えてくれる牌を正確に表現するとテンパイ時の「最終手出し牌」となります。ただし、これを見極める為にはそれなりの経験と集中力が必要と言えます。また、他家の動向に捉われすぎると自身の手順ミスを引き起こします。リスクに対する代償が大きいとも言えますので、まずは確実なテンパイ宣言であるリーチ宣言牌に照準を絞って考えていきましょう。

 

ソバテンにならない入り目

『ソバテン』とはリーチ宣言牌のそばでテンパイしているという意味です。 しかし、入り目によってはソバテンにならない事もよくあります。

 

例えば、こんな手牌のイーシャンテンだったとします。

一萬一萬二萬三筒四筒赤五筒四索赤五索九索九索九索北北

 

 

一萬ツモの場合、二萬を切ってリーチとなります。

一萬一萬一萬三筒四筒赤五筒四索赤五索九索九索九索北北

 

三萬ツモの場合、一萬を切ってリーチとなります。

一萬二萬三萬三筒四筒赤五筒四索赤五索九索九索九索北北

 

北ツモの場合、二萬を切ってリーチとなります。

一萬一萬三筒四筒赤五筒四索赤五索九索九索九索北北北

 

いずれの場合も三索六索待ちなので、ソバテンとはなりません。

 

ソバテンになる入り目

 では、三索を先に引いてテンパイした場合はどうでしょう?

 

二萬を切った場合には一萬北のシャンポン待ちになります。

一萬一萬三筒四筒赤五筒三索四索赤五索九索九索九索北北

 

 

一萬を切った場合には、ペン三萬待ちとなります。

一萬二萬三筒四筒赤五筒三索四索赤五索九索九索九索北北

このパターンがまさしくソバテンです。

 

実戦で使えるテクニック

『リーチ前の逡巡があった場合にはソバテンの可能性が若干高まる』

※逡巡:決断をためらうこと。ぐずぐずすること。

 

もし、一萬三萬北のいずれかを引いてきた場合は、三索六索待ち以外の選択肢がないので比較的ノータイムでリーチがかかります。

 

しかし、三索六索を先に引いてきた場合には、一萬二萬のどちらかを切るという選択肢が生まれます。

場に一萬北が2枚ずつ切られていれば当然一萬を切って、ペン三萬待ちにするでしょうし、逆に三萬が4枚切られていれば、一萬北のシャンポン待ちにするでしょう。 この捨て牌の確認時間で逡巡を感じ取れたならソバテンを疑ってみる価値はあるのかも知れません。 とはいっても、可能性のほんの数%であるという事をお忘れなく。

 

だからこそ逡巡を悟らせない

さらに中級者以上になると、この逡巡を悟られまいと三索六索を引いてきた場合にどちらの受けにするかをあらかじめ決めていてノータイムのリーチとなるパターンもあるのでご注意ください。 大切な事は相手の待ちを読もうとする意識です。 何度も繰り返していく事で相手の捨て牌から、より危険度の低い牌を選択出来るようになります。 この放銃回避率の小さな積み重ねが勝率アップにもつながるはずです。