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HABIT

習慣を身につければ世の中の大体の事はうまくいく

くしゃみ、鼻水、目のかゆみ。あなたが一番耐えられないのは?

目がかゆい、かゆすぎる。いとかゆし。もうかゆいという感覚を通り越してきゃゆい。いや、これはきゃりゅいと言った方がいいのかしら。人差し指の第二関節でグリグリと眼球をこすってみるが、その猛烈なきゃりゅみは治まる事を知らないし、その場をしのぐ事すら許さない。そして、そのかゆみがキャルミェストにまで達した時「もうどうなってもいいの!」とずっと信じてた彼に浮気をされて自暴自棄になっているドラマのヒロインの如く我が眼球の粘膜をいじめぬく。その眼にはコンタクトレンズが装着されたままである訳だから、その自暴自棄っぷりといったらないのである。

 

 

なぜ神は人間の眼球を取り外せるように作ってくれなかったのだろうか。ある惑星で水の存在が確認されたという。地球以外の星にも生物がいる可能性がうんと高まったらしい。その中でも文明の進んだ星の住人たちはきっと寝る前に眼球を外すはずだ。いや、それを眼球と呼ぶかは分からない。しかし、それの事を花粉痒辛白黒玉みたいなネーミングで呼んでいる事は間違いない。そして、その星の金持ち達はヒアルロン酸だかドコサヘキサエン酸だかのうるおい成分120%配合の液体にそれをつけて眠りにつく。それはセレブにのみ許された特権である。

 

実にうらやましい。

 

生きているうちにその星に行ける技術が民間サービスに解放されたなら、その星の者と子孫を残そう。まだ見ぬ我が子ではあるが、毎年のあの苦しみを取り除いてあげられるのであれば当然の発想だ。私の生殖活動の機能限界をNASAの科学技術が追い抜く事も夢じゃない。

 

 

ところがどっこい、日本における文明の進化スピードも相当なものだ。あなたはアイボンなるものをご存じだろうか。妖怪ウォッチの妖怪ではない。ましてやポケモンGOでゲット出来るモンスターでもない。医薬品だ。しかも第三類だ。そして私が愛用しているアイボンちゃんはピンク色をしている。ビタミンAからZくらいまでを補給してくれる魔法の液体である。流線型の美しいフォルムを纏った専用のカップを使い片目20回ずつパチパチと眼球グリングリンを行う。この神聖なるお清めの儀式により迷える子羊は無事キャルミェストの呪いから解放されるのだ。解放時間は2時間ほどではあるが、生まれてきた事とこの世の全てに感謝したくなる。この爽快感を知ってからというもの、私は小林製薬の本社に足を向けて寝れなくなった。

 

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人類が放つリーサルウェポン「AIBON」愛嬌と親しみが溢れ出るネーミング、アイボン。しかし、言われてみればたしかにアルマゲドンと読めなくもない。自分の命をかけて接近する隕石を破壊する勇気とアイボンの洗浄力はもはや同価値である。日本の製薬会社のたゆまぬ努力によって救世主伝説の幕がここに開けたのだ。


しかしながら、名前にボンを組み込んだ商品開発部のエースの勇気には脱帽である。いつの時代も誰も踏み入れていない未開の地に人類進化のきっかけはある。

 

【第3類医薬品】アイボンWビタミン 500mL

【第3類医薬品】アイボンWビタミン 500mL