HABIT

習慣を身につければ世の中の大体の事はうまくいく

メサイア・コンプレックスとは日本でいう天邪鬼のもうちょっと複雑なもの

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虚栄心のかたまり

虚栄心とは自分を実質以上に見せようと、見栄を張りたがる心。虚栄心の強い人の周りには、虚栄心の強い人が多い。思い返せば、この虚栄心とやらに相当悩まされてきた。見栄っ張りは劣等感の裏返し。己の劣等感を抱く心を恥じる事が出来れば、見栄など張らない。虚栄心が強すぎると思ったら、今の集団から離れる準備を始める事。

 

傲慢の方程式

傲慢だと人から認められない。

人は傲慢な人を認めたくない。

 

なんで嫌われるかわからない

嫌われる人は、「好かれる事」と「偉いと思われる事」を同じだと思っている。だから、好かれる為に偉いと思われる事を実践する。その過程で自分を立派に見せようとして、他人を踏み台にする。だから、嫌われる。さらに、好かれないと好かれなくていいと開き直る。そうやって、卑屈な人間になってさらに嫌われる。

  

変えられるのは己と未来のみ

神経症的傾向の強い大人は心の借金を一気に返すものとして夢を抱く。その「夢」を実現すれば、今抱えている問題が一気に解決すると思っている。今までの人間関係の恨みつらみを一気に晴らすような望みを抱く。今は利己主義者だけれど、もともとはやさしい人だから何事も精一杯してきている。

 

自分が神経症的傾向の強い大人だった事に気づかされた。いつのまにか過去の恨みつらみに縛られる寂しい人間になっていた。「変えられるのは己と未来のみ」って偉人達も言ってる。何かが悔しくて人を見返すために出世しても、新たに問題を抱えるだけ。神経症的傾向の強い大人がいう「夢」とは「神経症的解決」であり「復讐的勝利」である。

 

メサイア・コンプレックス

メサイア・コンプレックス(Messiah complex)とは、キリスト・コンプレックスまたは救世主妄想とも呼ばれる。メサイアというのは、日本語でいうメシア(救世主)。自殺未遂をするほど悩んでいる人が、悩んでいる他人を救いたがるようなこと。そこには、自殺したいほどの劣等感と世界の悩める人を救いたいという非現実的なほど高い願望が共存している。基底にある自尊心の低さを、他者を助けることからくる自己有用感で補償する人々のこと。

 

逆説的論理のゴリ押し

この心理が形成されるのは、自分は不幸であるという感情を抑圧していたため、その反動として自分は幸せであるという強迫的な思いこみが発生する為とされる。さらにこの状況が深まると、自分自身が人を助ける事で自分は幸せだ(自分には価値がある)と思い込もうとする。このような論理になるのは、幸せな人は不幸な人を助けて当然と考えるから。「自分は幸せである→なぜなら人を助けるような立場にいるから」本来は人を援助するその源として、まず自らが充足した状況になることが必要であるが、この考えは原因と結果を逆転させている。

 

自分の正体

ドキッとした。心臓を素手で鷲掴みにされて、脳味噌のシワの隙間を覗かれているような感覚に陥った。「自分の一つの命で一万人の命が救えるとしたら、自分はどうするのだろうか」という無意味なたらればを繰り返してきた事を思い出した。自分みたいな人間の命がそんなに役に立つならどうぞお使いください。...でも、死んだ後も評価されたいから、その事実は地球上の人間すべてに知ってほしい。そうでなければ死にたくない。いや、きっとそうであっても自分の命は差し出さない。



自分の低劣な思想に吐き気がした。

 

やさしい人(愛蔵版)

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