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HABIT

習慣を身につければ世の中の大体の事はうまくいく

「攻め」「守り」「バランス」雀風を3タイプに分けて考える事で見えてくるもの

麻雀

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大まかに3つのグループに分けてみる

フリー雀荘に行くと本当にたくさんの方と出会えます。 そして、各々がそれぞれの個性で違う麻雀を打ちます。 そんな無数に存在するであろう雀風をおおまかに3つのタイプに分けてみます。

  1. 攻め重視タイプ
  2. 守り重視タイプ
  3. バランスタイプ

 

1.攻め重視タイプの特徴

  • 聴牌したら即リーチ
  • 愚形でもとにかく先制リーチ(他家をおろしてじっくりツモる算段)
  • 相手のリーチにオリない、まわらない
  • 牌効率主義(受け入れ枚数>手役)
  • 波に乗ると手が付けられない
  • 卓内にこの「攻め重視タイプ」が多いと短期決着が増える
  • 決め打ちが多い
  • 打牌スピードが速い
  • 感情が表に出やすい
  • 早くに誰かを飛ばしたい
  • 1回飛ばされたら3回飛ばせばいいという価値感覚

 

2.守り重視タイプの特徴

  • 基本的に役アリはダマ(時に役ナシでも変化を待ってダマ)
  • 赤牌入りの平和をダマにしたりする
  • 他者からのリーチに対してベタおりが平気で出来る
  • 手役派(受け入れ枚数<手役)
  • 卓内にこの「守り重視タイプ」が多いと流局が多くなる
  • 長考が多い
  • 感想戦が好き
  • 物静か
  • 麻雀はオーラスまでやる事に意義があるという価値観
  • メンバーは大体がこのタイプ(ラスが少ないが2着が多い)
  • まず何より状態を作る事を優先する
  • 危険牌を掴むと嬉しそうににやける
  • カウンターに快感を覚える

 

3.バランスタイプの特徴 

  • 上記の2タイプの特徴を併せ持つ
  • 対局者によって打ち方を変えられる
  • 状況によって打ち方を変えられる
  • いつもいつも麻雀が違う
  • 必然的にフォームを崩す動きなので時に自滅する
  • 切り順がおかしい(わざとそうしてる)
  • 空切りとかする
  • 押してるのか降りてるのかが判断しづらい
  • ノイズを起こして対局者の思考回路をバグらせようとする

 

自分のタイプを知る

 あなたはどのタイプに当てはまりましたか? 他にも『面前派』と『鳴き派』だったり、切り口を変えるともっとたくさんの系統分けが出来そうですが、もう少しこの3タイプについて掘り下げてみようかと思います。

  

攻め一辺倒の淡泊な雀風

自分は元々典型的な「攻め重視タイプ」でした。そして、そんな「攻め重視タイプ」ばかりの卓が大好物でした。麻雀覚えたての頃は『ノーガードの殴り合い』に勝つ事こそが力の証明だと信じていました。かっこよく言えばこんな感じですが、実際は引く事を知らない独りよがりの雀風だったに過ぎません。

 

ピン雀デビューで広がった世界

とはいえ、一般的には博打好きは攻めっ気が強いと思います。現に「点5の雀荘」※1では圧倒的に「攻め重視タイプ」の割合が多かった気がします。自身も例外に漏れず、攻めっ気満々のスタイルでした。そんな中、成績も上昇気味でメンバーやお客さんにもおだてられて少し天狗になっていました。そうなると、レートを上げたくなるのが博徒の悪い性です。それはまるで自然の摂理に従っているが如く、気付けば「ピン雀」※2の門を叩いていました。

※1 点5の雀荘:千点50P雀荘

※2 ピン雀:千点100Pの雀荘

 

『守り重視タイプ』達との貴重な経験

ピン雀デビュー2カ月くらいは好成績が続いていました。しかし、すぐにつまずきました。それが、自分以外の三者が「守り重視タイプ」という卓での実践でした。点5の雀荘にはあまりいない「守り重視タイプ」が同時に3人も卓にいるというのは自分にとっては間違いなく初体験でした。その日は配牌からドラや赤牌が多く、聴牌スピードも速かった為、立ち上がりからかなり良い状態であると感じていました。私は当然のように先手を取り、押さえつけの先制リーチをかけていました。しかし、誰一人として自分のリーチに向かって来る者はいませんでした。

 

徐々に変わってくる牌勢

最初は流局が続いていました。 しかし、後半になるとやはり自分の先制リーチには、まわってくれているのですが、徐々に追っかけリーチが入るようになってきました。結果、放銃牌を掴まされる事になり点棒をどんどん吐き出していきました。最終的には5連続ラスという記録的な大敗を喫する事になるのです。一番ショックだった事は、状態がすこぶるいいと感じているのにラスを引かされ続けた事です。この経験から【攻】一人:【守】三人の卓では、【攻】が不利である事を学びました。 それと同時に、自然と守りの麻雀にも興味を持ち始めていました。

 

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守り重視タイプに敗北した事で変わった打ち筋

なんでもかんでもテンパイ即リーチとしない

まず、安易に先制リーチの優位性を利用しなくなりました。愚形テンパイの押さえつけリーチを良しとする麻雀の参考書は世に溢れていますが、基本的にはやめました。以下のようなトリプルコンボを喰らうと、点棒と同時にそれ以上に大切な何かを失う事を学んだのです。

  1. 良形変化を逃す(カンチャンからのリャンメン変化など)
  2. 和了れず(変化を待てば和了れてる)
  3. 放銃(もしくは他家にツモられる)

 

予想通りの現象が起きる事を心のどこかで望んでいる

今まではこの流れを「たまたま」で片づけていました。しかし、メンツが充実してくるとこの現象の精度がグッと高まります。さらに言うと1の段階 で2,3の現象が起きる事が予想できます。この流れを必然にしてくれるメンツとの麻雀は正直楽しいです。放銃後に、にやけている人を見た事はありませんか?それがこれです。悪い結果ではありますが、自分の予想が当たった事に満足を覚えているのです。麻雀打ちとはつくづく厄介な生き物なのです。

 

自身の状態を考えてみる

よーいドンで、その日の自分の状態や対局者とのパワーバランスを推し量るのは非常に困難です。 相手のレベルが高ければ高い程、最初に空振ると一日中引き摺る事にもなりかねません。 初めての対局者の場合であれば、最初の半荘は特に慎重にダマにする場面が増えました。

 

同卓者を見極める

受けがしっかりしている方(特にメンバー)と同卓時には待ちが多少良くてもダマにします。 打点を稼ぐ事よりも局消化の価値が高い場面が少なからず存在します。自分にドラも赤牌もない平和をテンパった時には、1,000点をリーチで2,000点にする事よりも局消化の価値を重く考えられるようになりました。しかし、リーチに対して無条件におりてしまう方もいるので、そんな時はこの限りではありません。

 

先制リーチに対してむやみに突っ込まない

麻雀は4人でやるゲームです。 試合巧者であれば、自分以外の他家が放銃してくれるのを静かに淡々と待てるものです。 また、ボクシングと同様でカウンターパンチの効果は絶大です。 ピンチの後にはチャンスがあります。次局を見据えて「オリ」という選択が以前より増やせるようになりました。

 

受け気味に打つことで得られる意外な恩恵

また、守りの意識を強くすると対局者の手牌や待ちを読む習慣が自然と身に付きます。さらに、流局時に待ち予想が1点で的中する時の快感は病み付きになります。すなわち、これは手が入らない日における麻雀の楽しみ方になります。しかし、楽しいからといって他人の待ちばかり読んでいてもお金はもらえません。手が入らない日は席を潔く立つ勇気も必要なんでしょうが、私はまだこれを実践出来ていません。

「分かっちゃい~るけどやめられない♪」

  

麻雀がそんなに簡単な訳がない

たまたまうまくいっていた守り重視

守り重視打法を実戦し始めてから平均着順は上昇傾向にありました。 謙虚に牌と向き合っていれば、牌の方から寄ってきてくれるものだと思う様にもなっていました。 麻雀は攻めの意識よりも守りの意識が大切なんだと。いつもの悪い癖で麻雀を悟り始めていました...。

 

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守りを意識しすぎた先に待っていた悲劇

あれは守り重視の麻雀の魅力に酔い始めた頃でした。 加減が分からなくなり、極端なスタイル変更で急激に勝率が落ち始めました。なぜだ?何がいけなんだ?スランプ時には軽いパニックになっていました。

 

なぜ、うまくいったのか?

一時的にうまくいった理由の一つとして考えられるのは、「自分の打ち方を把握していたライバル達が混乱してくれた」からです。 いつも攻め一辺倒の打ち方が守り重視になっていた為に一時的にこちらに軍配が上がっただけだと推測できます。その後、猛者たちは数回の対局でまた自分の打ち方に対応して、戦術を変えてきた訳です。

 

対局者に関係なく落ち続ける勝率

しかし、当然対局者全員が自分の雀風を把握してる訳ではありません。初めて対局する方もたくさんいました。 そこでも勝率は落ちていきました。実際に起こった負のスパイラルが以下の通りです。

  1. 先制リーチに対しては基本的に危険牌は切らずにベタおり
  2. 相手のテンパイ気配程度でもオリ
  3. 自分の和了り番だったはずなのに他家に和了らせてしまう

麻雀の神に見放される

そんな「摸打(モウダ)」を繰り返していると、不思議な事に手がどんどん落ちていきます。 配牌時のドラや赤牌が無いのはもちろん、ツモとも噛み合わなくなりテンパイスピードも落ちていきます。 最終的には対局者達の独壇場となり、ツモられ地獄へと突入するのです。 本来は和了りを競うゲームなのですから、和了る意志を見せなければ麻雀の神様はそっぽを向いてしまうのかも知れません。ここで、辿り着いた戦術が『攻めと守りの使い分け』でした。その日その卓で通用する戦術がいつも違う事にようやく気付けたのです。

※摸打(モウダ):自摸(ツモ)と打牌(だはい)からなる一連の行為のこと

 

 バランスタイプへの進化 

 こうして自身の雀風スタイルは

【攻め重視タイプ】

    ↓

【守り重視タイプ】

    ↓

【バランスタイプ】

と進化を遂げたのでした。

 

攻め重視のバランスタイプ

ただし、攻めの姿勢が先に来るようには意識しています。 大体、攻め6に対して守り4のバランスが今のスタンスです。 最近、麻雀の強さは経験に比例するとしみじみ思うようになってきました。 覚えたての頃は、センスや地運といった先天性の要因が強く影響すると思いこんでいたので成長も遅かったように感じます。 しかし、麻雀の世界はまだまだ知らない事だらけだと思うようになって不思議と成績も向上するようになりました。

 

麻雀の強さは後天性の要素で決まるから面白い

10年前には今の自分の麻雀まで進化出来るとは思ってもいませんでした。 さらに、今から10年後の麻雀はまた違う形で進化しているんじゃないかと想像できるようにもなりました。 過去の麻雀を振り返ってみると十代の頃のスタイルはとにかく尖っていました。

 

若気の至り

ここで正直に懺悔します。 まず、自分より打牌スピードが遅いだけで相手を下に見るようなところがありました。 和了った後の点数申告もどれだけ早く言えるかが自分の中の課題だったので、過剰申告もそのまま押し通してしまう場面もありました。 点数計算が出来ない相手に対しては点パネを教えてあげなかったりもしました。(点パネを教えてあげると他の対局者が嫌がる場合もあるので、実際にはケースバイケースですが..)結果として、イライラしてキレ負けが何度もあったと思います。 今となっては恥ずかしいお話です。

 

人間としての余裕も持てるように

最近ではまるで昔の自分を見るような若い人と同卓する機会もありますが、寛大な心で受け止める様、心掛けています。 ピリピリしている人で本当に強い人はいない気がします。 そして、麻雀の進化のイメージにぴったり合うのが下のこの画像です。 まだ一番右の球体にはなれていませんが、最終的には丸みのある優しくて強い雀風を目指していこうと思います。

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『心温かきは万能なり』 by 桜井章一